熊本育ちが東京で知った「家系ラーメン」という衝撃
私は生まれも育ちも九州、熊本県です。
なので、幼少期から食べてきたラーメンといえば、とんこつラーメン。しかも熊本ラーメンです。黒いニンニク油にニンニクチップが入っていて、とんこつではあるけれど、そこまで重たすぎない感じのラーメンで育ってきました。
九州人あるあるだと思うんですが、九州では「とんこつラーメン=ラーメン」みたいな感覚があります。

さて、そんな私が東京に出てきて最初に思ったのは、
「なんでこんなにいろんな種類のラーメンがあって、しかも全部うまいんだ」
ということでした。
醤油ラーメンもおいしいし、特に最初に驚いたのは味噌ラーメンです。
最初は「味噌ラーメンなんて、味噌汁に麺を入れるようなものでしょ」くらいに思っていたんですが、北海道の味噌ラーメンを食べて、「これは全然別物だ」とびっくりしました。
武蔵屋との出会い
そんな中で、一番衝撃を受けたのが家系ラーメンです。
吉祥寺で独立したとき、最初に借りた事務所の斜め向かいにあったのが「武蔵家」というラーメン屋です。
※今は場所は移転しています。
家系ラーメンを知っている人には説明不要かもしれませんが、醤油ととんこつを合わせたスープに、ほうれん草が乗った、なかなかパンチのあるラーメンです。
当時は20代。
若さもあって、昼ご飯は週3くらい武蔵家に通っていました。
注文も毎回同じ。
「濃い、少ない、硬い」
です。
ちなみにこれは、
- 味:濃い
- 油:少ない
- 麺:硬い
という意味です。
久しぶりに注文してみたら
最近、また吉祥寺に行く機会がありました。
武蔵家も、場所は変わっていますが今もあります。
もちろん年齢も重ねていますから、そう気軽には食べられません。
運動をした日くらいならいいかな、という感じです。
久しぶりだったので、昔と同じように勢いよく
「濃い、少ない、硬い」
と注文しました。
もちろん「ああ、この味だ」と懐かしく、おいしかったんですが、一つだけ違和感がありました。
「濃い」が濃すぎる。
昔はちょうど良かったはずなのに、今は味が濃すぎるんです。
店員さんの味付けが昔と変わったのか。
それとも、自分の舌や年齢が変わったのか。
それはわかりません。
「普通」という選択
そこで今日は試しに、
「普通、少ない、硬い」
で注文してみました。
すると、これがめちゃくちゃおいしい。
結局、店員さんの味付けが変わったのか、自分の舌が変わったのかはわかりません。
でも、今後は
「普通、少ない、硬い」
これが自分の定番になりそうです。
ちなみに、「普通」と注文するのって、ちょっとだけ「自分も弱ったなあ」という気持ちになるんですよね。
まあ、そのあたりは年齢とうまく付き合いながら、これからも人生をやっていこうと思います。
