アメリカの認知心理学者ジョージ・ミラーが提唱した心理学用語にマジックナンバー(正しくはマジカルナンバー)というものがあります。
人間が短期的に記憶できるのは7個前後(個人差により7±2)というものです。
この話は割と有名で、デザインの勉強を始めるとすぐに知ることになります。
デザインする時に沢山情報を並べても、情報を認知できないからマジックナンバーの7個くらいにまとめておけって感じですね。
マジックナンバー7は都市伝説?!
今回の情報元はO’Reilly発行の「インタフェースデザインの心理学」からです。
このマジックナンバーですが、ジョージ・ミラーが提唱した時は1956年だそうです。
この説に疑問を持ったアラン・バッドリーがミラーの論文を精査したところ、実際の研究に基づいて書いたものでなく、ミラーがある会議で行った講演の内容だったそうです。
ミラーが「人が一度に処理できる情報できる量には何かしら限界が内在しているのではないか」と自分の考えを講演に述べたにすぎないという話。
その後、バッドリーは数多くの実験を行い、その後も研究者たちがバッドリーの研究も継続しているとのこと。
現在の研究によるとマジックナンバーは「4」だそうです。
4にこだわる必要はないそうですが、数字が増えると思いだせる割合が減ってしまうみたい。
電話番号も「050-1234-5678」も「3, 4個の数を3つチャンク」になってますね。
いかに上手くチャンクを作ることが重要なのかも。
マジックナンバー7の話は自分も知ってはいましたが、正直多いなぁと思っていたので4と書かれており腑に落ちた所がありました。
もちろんデザインは、様々な要素が固まっているものなので、これだけを盲信してはダメですけどね。
[amazonjs asin=”4873115574″ locale=”JP” title=”インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針”]
コメント