インターネットはどこでも出来るわけではありません。たとえば、海上や山岳地帯、また未開発地域ではインターネット通信をすることは不可能です。
Googleは、そんな地域でもインターネットを可能にしようと計画しています。このプロジェクトは「Project Loon」と呼ばれ、2013年からスタートした壮大な計画です。
Project Loonは、ざっくりいうと「通信できる気球を世界中に飛ばせば、どこからでもインターネットできるようになるんじゃね?」という計画です。
Project Loon
「Project Loon Balloon」と呼ばれる気球型のインターネットネット回線基地局を飛ばします。その高さは、飛行機が行き来する2倍の高さで成層圏内です。
他の気球とお互いに通信し合いながら、そのまま浮遊し、地上からのインターネット通信を可能にします。1つの気球がカバー出来る通信可能エリアは直径約40キロだそうです。
すでに、1つの気球が22日間かけて地球を1周するのが成功。
高度が一定以下に下がればパラシュートを展開するなど、安全性にはかなり対策しているようです。
既に、地域によっては実際にテスト運用を開始しており、ブラジルのカンポマイオルでは今までインターネットの手段がなかったのですが、Project LoonによってWi-Fi環境を提供できているそうです。
世界中の通信事業者に気球をレンタル
Project Loonは、グーグルが通信事業者になるというよりも、通信事業者に対して気球を貸し出すという方向のようです。というか、ラリー・ペイジが周波数帯域を取得することに反対したみたいですね。
どのような地域にも同じように平等に機会が与えられるのは素晴らしいことなのではないでしょうか。たとえば、ネット環境が引くことができない貧困国がありますが、そこに必要な問題・支援は色々ありますが、意外にもProject Loonが突破口を切り開くかもしれません。
どちらにせよ、まだまた実験段階なので、本運用は未来の話ですが壮大な計画ですね。
こんな途方も無い計画は、グーグルにしか出来ない…と思ったらFacebookも似たような「Internet.org by Facebook」というプロジェクトを進めているそうです。凄いなぁ。
https://www.youtube.com/watch?v=m96tYpEk1Ao
https://www.youtube.com/watch?t=37&v=mcw6j-QWGMo
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