最近、バイラルメディアの”引用”と”著作権”に対する問題が起きているようです。
バイラルメディアが何なのかというと、「感動する」「泣ける」のような動画を貼って、
最後に大きく「気に入ったらシェア」のような構成のメディアで、
SNSの拡散を軸にした新興のネットメディアです。
元々は海外の「BuzzFeed」 に代表されるメディア・スタイルです。
しかし、バイラルメディアが動画だけでなく、
文章も「引用」の名の下に、パクったも同然のような記事も作ることもあるので、
「引用と著作権の線引きはどこなのか?」という議論が起きている訳です。
以下の記事に、一連の騒動をまとめてる方がおられました。
まだ間に合う!お父さんのための最近のバイラルメディア騒動がわかる簡単なまとめ
あざなえるなわのごとし
著作者が、自分の著作物の再利用について明示する
法律で整備されれば別ですが、この問題は定義すること自体が難しすぎます。
そして、どんなに正しいことを言っても、この流れは止まらないと思うのです。
んで思うのですが、引用元になるブログ側も、
クリエイティブ・コモンズ(Creative Commons)のような著作権の扱いを明示すればどうかなと思うのです。
クリエイティブ・コモンズとは、著作者が自らが著作物の再利用を許可するという、
意思表示を手軽に行えるようにするための国際的プロジェクト です。
クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
クリエイティブ・コモンズは、以下の4つの条件を組み合わせて、著作物の再利用について明示します。
- 表示:作品のクレジットを表示すること
- 非営利:営利目的での利用をしないこと
- 改変禁止:元の作品を改変しないこと
- 継承:元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること
例えば、「表示」のみであれば以下のようなマークになります。
これが貼ってあれば、第三者は作品のクレジットを表示すれば、商用に使ってもいいわけです。
クリエイティブ・コモンズが分かると、著作者に連絡して許可を取らなくても良いのでお手軽です。
写真素材などにクリエイティブ・コモンズは、よく使われていますね。
あと、似てる話でプログラムのオープンソースの世界にもライセンスの話があります。
このプラグラムは勝手に使っても良いけど配布したらダメよ。とか色々あります。※かなりざっくりした説明ですが
ちなみに、僕の大好きなWordPressはGPLライセンスです。
WordPressが人気の理由の根幹は、WordPressがGPLライセンスを採用しているからです。
それぐらいライセンスって重要なのです。
GNU General Public License
Wikipedia
ブログのクリエイティブ・コモンズ
クリエイティブ・コモンズもオープンソース・ライセンスも、どちらも著作者が再利用について明示しています。
そこでテキスト・コンテンツもクリエイティブ・コモンズのように再配布に対する考えを明示したらどうでしょうか。
クリエイティブ・コモンズにならうと、以下のような感じでしょうか?
- 引用:引用をしてはいけない。または、200字までの引用は許可など。
- 表示:元のURLを表示すること
- 非営利:営利目的での利用をしないこと
- 改変禁止:元の文章を改変しないこと
- 継承:元の作品と同じ組み合わせのCCライセンスで公開すること
そんな感じでブログも、サイトのどこかに自らの著作権について明示しておけば良いのではと思うのです。
そうすれば、バイラルメディアに使われるのが嫌な人は「非営利」と明示しておけば良い訳です。
どうでしょうか。これ考えてみても面白いのではないかな。
誰か一緒に考えてみませんか。
何にせよインターネットがテキストを主体とした媒体である以上、この流れは止まらないと思うのですよね。
起こってしまった王蟲の大海嘯は止まらないのです。
※タイトルの「対抗」って言葉は変でしたね。
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