最近は、レンタルしたいCDを郵送で届けてくれるDMMのCDレンタルを利用しています。
ツタヤも同様のサービスをやっているのですが、DMMの方が1,280円/月で安かったので乗り換えてしまいました。
好きなアーティストの音源は買うことが多いですが、Youtubeを見て少し気になったアーティストを聞きたいときに使っています。
これまではレンタルしたCDをMacに取り込んでいましたが、iTunes Matchを使うようになってからは、更にiTunes Matchにアップロードをするという作業になってしまいました。
この一連の作業をすると、どこでも音楽が聞けて、ディスク容量の節約も出来て便利です。
しかし、きちんとアーティストに収入になっているのか気になってきたので調べてみました。
レンタルCD時のアーティストの収入
まずは、ツタヤやDMMからレンタルした時に発生するアーティストへの収入です。
これは店舗側がJASRACを通じて支払います。
料金体系はJASRACの↓のページに記載されています。
こちらのページでは、CDの郵送サービスに関することも少しだけ書かれています。郵送サービスも検討されたのが分かります。
JASRAC以外にも、レコード製作者の団体である日本レコード協会、日本芸能実演家団体協議会、実演家著作隣接権センター(CPRA)にも、決められた使用料を支払う必要があるようです。
詳しい金額は分かりませんが、団体からアーティストや作詞者・作曲者にも支払われているようです。
iTunes Matchのアーティストの収入
それではiTunes Matchの時はどうなっているのでしょうか。
結論としては、iTunes Matchからも再生回数に応じてアーティストに支払われているようです。
サービスが先に始まったアメリカでの記事で以下のように書いています。
Apple’s iTunes Match: The First Royalties Are In | TuneCore Blog
The first royalty payments from Apple’s iTunes Match are in, and they got me excited – the total amount is over $10,000 for the first two months.
アップルのiTunes Matchからの最初の支払いは私を興奮させました – 最初の2ヶ月で10,000ドル以上でした。
この記事を書いたJeff Priceさんは TuneCore という音楽サービスのCEOのようです。
ですので、ここで言ってる10,000ドルとは、複数のアーティストの収入のことと思いますが、iTunesの販売以外にも収入が増えたということですね。
iTunes Matchの料金はアーティストへの支払い分も含まれているはずなので、当然のこととは思いますが、本当に振り込まれているのが分かると安心します。
iTunes Matchの料金はどのようにして支払われているのか?
さてさて、日本でのiTunes Matchの料金は年間3,980円となっておりますが、アメリカでの料金は$24.99となっており、日本の方が割高になっています。
何故なのか?と考えると、イメージの悪いJASRACが「また中抜きしてるのでは?」と勘ぐりしたくなります(笑)
そこで、興味深い記事がありました。 ITmediaがJASRACに問い合わせていました。
突然始まった国内向けiTunes Match レコード会社は「時代の流れ」 – ITmedia ニュース
【引用】
楽曲著作権を管理する日本音楽著作権協会(JASRAC)は、「Appleとはこれまでも同サービスを含め楽曲データの扱いについて協議を進めてきているが、開始にあたってApple側から特段連絡は受けていない」という。楽曲利用・配信について、レコード会社が持つ著作隣接権(原盤権)についてはあくまでレコード会社との合意によるもので、著作権に関してはこれから具体的に取り扱いを決めていくという。
基本的には運用に関し前向きな姿勢で「アーティストの権利を守りつつ、ユーザーの利便性やニーズを汲んで整えていきたい」としている。
レコード会社はアップルと協議を行った上でサービスを開始しているけど、JASRACはサービスの開始にあたっては連絡を受けていないようです。
ということは、iTunes Matchからは直接、レコード会社・アーティストに支払われるようですね。
そもそも、iTunesにJASRACが曲を登録してるわけないですからね。
ということは、レンタルCDだけで考えるとアーティストにとってはiTunes Matchからの支払いという、新しい収入源が追加されたことになるのでしょうか。
iTunes Matchだとフリーダウンロードが収入になる?
iTunes Matchのことを色々と考えていたら色々と思い浮かんできました。
以下の場合はどうなるのでしょうか。
1. アーティストが期間限定で曲をフリーダウンロードで配布。
2. 無料配布期間の後に、その曲を有料に変更。
この場合、無料期間でダウンロードしたリスナーが曲を再生するたびに、iTunes Matchから支払いが行われるのでしょうか。
だとしたら、アーティストにとっては新しいマーケティングが出来そうですね。
iTunes Matchとは違いますが、国内でもソニーのMusic Unlimitedのような定額制聞き放題のようなサービスも出てきています。クラウド型の音楽システムはまだまだ黎明期と思っています。
CDが売れない時代ですので、アーティストにとって新しい収入源が出来るのを期待します。
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