インターネットで長い文章を読むのは疲れます。そこで、紙媒体の文章に比べると「見出し」を多めに入れるなど、インターネットならではのテクニックがあります。文章の区切りにイメージ写真を差し込むというのも、その一つです。
しかし、この「写真を入れるテクニック」が先行しすぎてしまっているのか、明らかに違和感がある外人の写真を使ってる記事をよく見かけます。
例えば、この下記の記事。正確にいうとブログ記事ではなく、NAVERまとめの記事なのですが同じ現象が起きています。
【目からウロコ】枕が合っていないと危険!逆転の発想・枕なし睡眠が凄い! – NAVER まとめ http://matome.naver.jp/odai/2136567353199057201
質の高い睡眠には自分にあった枕が必要。というのは良く聞く話ですが、いっそのこと枕なしで寝てみるのも良いのでは?という話です。
序章の文章は、自分に合う枕って中々ないよね、という話です。
外人の女性が体に支障をきたしている写真を使っています。
この写真は、まだ分かります。
次の展開では「逆転の発想・枕なし睡眠のメリット」と提案しております。
そのときの写真がこれです。
「ピッカーン」です。
前段では深刻な話をしていたのに、ガラッと雰囲気が変わってしまいました。
最後の締めの段落では、外人の女性が驚いた写真です。
「ワーオ」です。この写真って、文章の流れと合っていないと思うんですが…。
読みやすさ > 全体の質?
個人だけではありません。時にはメディアだってそうです。
老舗かつ大手のネットメディアのGIGAZINE。こちらのサイトでも、この手法はよく使われます。
企業をスゴイ会社にするための3つのルール – GIGAZINE
http://gigazine.net/news/20130410-three-rules-for-making-a-company-truly-great/
こちらの記事の「価格で勝負する前に質を上げる」の段落では、外国の子供の写真です。
何故この写真を選んだのか理由は分かるのですが、やはり違和感が拭えません。
こういった記事にイメージ写真を入れる手法は、読書の可読性を補佐する為のものです。
はっきり言ってしまえば写真なんて見てもらえなくても良いのです。
と分かってはいるのですが、この手の記事を見るたびに勿体ないなーと思うのです。
記事は読みやすくなっているのかもしれませんが、最終的な質は下がっているのではないでしょうか。
更に言えば「勿体ない」と思いつつ、正直言って「ださいなぁ」とも少し思ってます。
補足しますが、文章も写真も批判しているわけではなく、文章と写真のミスマッチが気になるという話です。
使用できる日本人の素材は少ないという現実
とは言え外人の写真を使う理由も分かります。
そもそも日本人の写真素材は少ないのです。
だから、
「段落の頭に写真を入れると読みやすいよね。」
↓
「でも日本人の写真ってないよね。」
↓
「とりあえず、外人のオーバーリアクションの写真入れておこう。」
って流れになってしまうのですね。
ちなみに、このブログに自分で絵を付けてるという理由の一つにこれがあります。
※大田垣晴子や西原理恵子が好きだからというのもあるのですが。
じゃあ、どうしようもないじゃないか。となってしまいそうですが、日本人の写真素材も前に比べて大分増えてきています。
例えば、無料で素材を提供しているPAKUTASO(ぱくたそ)のモデルリリース を見ると使えそうな日本人写真があります。
特にここの大川竜弥さんは「今でしょ!」の写真をアップしたりと精力的に活動しています。
http://www.pakutaso.com/topics/model/ookawa/
日本人の素材はイメージしやすい為に、逆にインパクトが強くなってしまいがちですが、この大川竜弥さんは表情がとても上手いと思います。ポップな顔もできれば、印象を残さない顔もしています。素敵です。
最近だとスマホのカメラも性能が上がっているので、ブログで使う写真ならスマホで撮っても十分です。顔を出さなくても、例えば手の写真とか、自分で素材を作って行くのも良いかもしれませんね。
LIGさんのブログみたいに自社撮影を基本としてる所もありますし。
文章のみの記事で、少しくだけた位の文章で、説得力もある文章。
僕には出来ないので、そういうのが書けるようになると良いなぁ。と良く思ってます。
そんな人が羨ましいのです。
そんじゃーね!
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