日本発の新デバイスEnchantMOONの発表イベントに行ってきました。
EnchantMOONの詳細は下記のようなメディア記事を見てください。
日本の「知」を結集した独自OSタブレット「enchantMOON」がいよいよ予約開始 : ギズモード・ジャパン http://www.gizmodo.jp/2013/04/osenchantmoon.html
簡単に言うと手書きにこだわったタブレットです。
ここでいう「こだわった」というのは手書きの書きごこちではなく、手書きの重要性にこだわったということです。
EnchantMOONを開発したのはゲーム開発を主軸としたUEIという会社です。社長の清水さんは普段からブログで情報発信をされているのですが、このブログが面白く、僕はいつも読んでいます。
EnchantMOONについても開発段階からブログに書かれていたので、興味を持っていました。
今回は、ついに予約受付開始ということで開かれた発表イベントに行ってきました。
ついにお披露目。EnchantMOON
僕は会場の15分前に来たのですが軽い行列。この時は、こんなものかなーと思っていたのですが一時間後には恐ろしい行列になりました…。早く来てよかった。
社長の清水さんのプレゼン開始です。
清水さんも50人くるかな?と思ってたそうですが既に100人超え。というか、ビルの外まで並び始めたそうで、いきなりの巻きでスタートです。最終的には300人近くだったのではないでしょうか。
とりあえず現段階の予約状況ですが、清水さんは初日は100台くらいかなと思っていたそうですが1000台は突破したもよう。これは凄い。
社長の清水さんのプレゼンが始まりました。以下はプレゼンで聞けた印象深かったこと。
・予約開始の今日は100台くらいだと思っていた。だけど、既に10倍以上の予約が入った。
・EnchantMOONのロゴは50万円以上。既に支払い済み(会場笑)[参考]
・脅威の815ppiの分解能。
・EnchantMOONは縦書きはダメ。
・EverNoteと連携あり。EnchantMOONで書いたものを同期できる。
・PVに出てくる「かじられた緑のリンゴ」は、アップルとAndroidを表している。
・紙は最高の媒体だが欠点は、情報の共有と検索ができないこと。EnchantMOONはそこにこだわった。
その他には、EnchantMOONは簡単なプログラミングをして自分用にカスタマイズできるようなニュアンスを言ってました。
その後、プレゼンは巻々で30分で終了。ついにEnchantMOONに触れる時が来ました。
EnchantMOONを触ってみた
これがEnchantMOON。会場に用意されたのは最終版ではないそうで、既に少し傷がある(笑)
試しに字を書いたり、絵を描いたりと。手書きにこだわったというだけあり、中々の書きごこちです。
ただ、待ってる人が多いので、じっくりとは触れませんでした。
僕は3番目に触れましたが後ろからのプレッシャーが凄い。
EnchantMOONのファーストインプレッション
EnchantMOONですが感想をちらほらと。
タブレットとスタイラスペンに摩擦がない
当たり前ですが、タブレットは液晶パネルです。どんなに反応がよくても、紙の書きごこちには及ばない印象でした。紙とペンは、摩擦があるから書きごたえガあるんだなと思いました。
筆圧を伝えるにはペンを意識する必要がある
EnchantMOONで簡単に絵も描いてみました。僕はブログの絵を書く時には、普段つけペン(Gペン)を使っています。
僕のクセも多分にあるのですが、つけペンは斜めにして描くので、スタイラスペンの構造上、思ったような筆圧が生まれませんでした。ちなみに、清水さんプレゼンでも、これは描く為のドローツールではないと有りました。
普段から文字もペンを斜めにして書く自分には違和感がありました。慣れとは思うんですが。
とはいえ、出来上がりは素晴らしいものだと思います。
次はスタイラスペンの向上に力を入れてもらいたいです。
結果、EnchantMOONはどうなのか?
来場者の二名に話しかけてみましたが、EnchantMOONというデバイス自体への期待もあるのですが、中小企業が大企業に並んでプロダクトを作って勝負をするという所に応援したいという話も聞きました。
僕もそうです。中小企業がプロダクトを新規に作って39800円はあり得ない価格です。
清水さんのブログに価格を決めるプロセスの記事が書かれていましたが、かなりの挑戦なことがわかります。
enchantMOON価格決定プロセス / “新しいコンピュータ”が39,800円である理由 – UEI shi3zの日記 http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20130422/1366591912
今回のEnchantMOONが成功すれば、後に続くビジネスケースになるのではないでしょうか。僕は応援します!
…と言いつつ、僕は買ったのかというと見送りにしました。すみません。
一の理由に、期待しすぎたが為に期待値を越えなかったこと。
二の理由に、触った時間が1分くらいなので、時間が短すぎて購入の動機まで持てなかったこと。
三の理由に、予定の予約本数を超えたという話があったので、じゃあ次のバージョンも出るだろうと踏んだためです。
ジョブズをなぞらえて「紙を再発明する」と言われましたが、紙を超えたとは思わなかった所もあります。
しかし、この勢いならEnchantMOONは次のバージョンも出るのではないでしょうか。
そして、UEIは素晴らしい改善を行なう企業というのに確信が持てるのです。
僕は見送りましたが素晴らしい可能性を秘めた機器というのは実感しました。
EnchantMOONの記事を読んで、琴線に触れた方は買いだとは思いますよ。
enchantMOON ; The Hypertext Authoring Tablet
http://enchantmoon.com/
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