グリーに学ぶ、お店のポイントカードのこれから

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財布のスペースは有限である

財布がレシートやカード類でパンパンに膨らんでしまう。そんな事ってよくありますよね。
今やポイントカードを発行するお店は沢山あります。
しかし、そんな沢山のカードを収納しておくスペースは財布には無いのです。

財布に入れておけるポイントカードはエリートカードのみです。
ここのでのエリートカードとは持っていて得するカードのこと。

よくある「1,000円の1つのポイント。30ポイントで割引」のような、
結果が得れるまで30,000円もかかるようなポイントカードは財布に入れれないのです。

「カードは薄いので財布にはいくらでも入る。」とお店側は考えていないでしょうか。

気のせいか、魅力のないポイントカードを発行しているお店ほど、
店員さんが「ポイントカードをお持ちでしょうか?」と尋ねてこない気がします。


グリーに学ぶポイントカードシステム


今や飛ぶ鳥を落とす勢いのグリー。

グリーってどんなもんだろうと、
最近のソーシャルゲームの盛り上がりの調査もかねて僕もグリーで遊んでみました。

遊んでみたのはCMでおなじみのド・ド・ドリランド

ドリランドはゲーム上でカードを集めていくゲームです。
ゲームを始めてみて驚いたのは、いきなり強そうなカードが手に入った事でした。
しかし、ゲームを進めるとすぐに分かるのですが、その強いと思ったカードは特に強いわけでなく、普通のカードでした。

何故僕がそのカードを「強そう」と思ったのかと言うと、カードの名前とビジュアルが格好良かったからです。

ドラクエ世代も僕の常識だと、ゲームスタート時は「銅のつるぎ」のような素朴な武器で戦うイメージでした。
銅のつるぎ」で戦うからこそ、「鋼のつるぎ」「鉄のつるぎ」と武器が徐々に強くなるのに興奮を覚えたものでした。

そんな中、ドリランドの武器はいきなり「はやぶさの剣」からスタートのイメージ。

その後のゲーム進行も「はやぶさの剣」→「賢者の杖」→「エクスカリバー」のような、
協力な武器がドンドン手に入っていくイメージでした。
しかも、一度に3つ手に入るなど、ポンポン貰えるお得感あり。

ゲーム性は違いますが、ドラクエが1スタートで100を目指すゲームだとすると
ドリランドは500スタートで10000を目指すゲームという感じでしょうか。

また、ドリランドでは他のユーザーと協力したり、持っているカードを渡したりも出来ます。
つまり、良いカードを持っている人には他のユーザーの羨望のまなざしを受けることが出来るのです。

このような「すぐにイケてるカードが貰えるゲームテンポの良さ」や「他のユーザーの視点」が、
携帯で遊ぶ時の環境とマッチしてヒットしてるのかもしれません。
まぁ、正味1時間ほどで止めてしまったので多くは語れませんが…。

さて、話が長くなってしまいましたが、今回の記事で言いたいのはドリランドのことではありません。
このドリランドのようなカードゲームのシステムを
店舗のポイントカードにも応用できないか?」という事です。

ここで、ソーシャルゲームのポイントを次の2つとします。

・すぐにイケてるカードが貰える高揚感
・他のユーザーに自慢できる優越感

これをお店のポイントカードに応用するなら次の形でしょうか。

・すぐにポイントが貯まる高揚感
・仲間の客にポイントカードが自慢できる優越感


すぐにポイントが貯まる高揚感


ポイントカードで高揚感を与えるにはどうすれば良いでしょうか。
1ポイントが貰える金額を下げてみるのは如何でしょう。

仮に「1000円で1ポイント、30ポイントで3000円の割引」というカードがあるとします。
このカードはポイントが貯まるまで30000円かかり、3000円の割引なので、要は10%の割引率です。

これを「100円で1ポイント、50ポイントで500円の割引」というカードにするのはどうでしょうか。
ポイントをカード一杯に貯めるには5000円で、500円の割引なので10%の割引率は変わっていません。

これだと3000円×2人で会計が6000円の時は、目の前で60のスタンプがポンポンと押されていくのです。
たった一回で「500円の割引券」と「10ポイントのカード」が貰えるのです。
きっと高揚感もあるはず。

どうでしょうか。このアイデアは。


仲間の客にポイントカードが自慢できる優越感

この例は、最近見た居酒屋が素晴らしかったのでご紹介。
都内でドンドンと店舗を増やしている塚田農場です。

塚田農場ではポイントカードではなく名刺をくれます。

この名刺には主任の役職が付いていて、
名刺に自分の名前を書くと、あなたは塚田農場の主任になります。
平社員のスタートではないのですね。

次回、この名刺を持って来店すすると課長の名刺をくれます。
いきなりの出世です!


※僕の名刺

この課長も数回持って行くだけで次は部長になります。テンポが良いです。
この後も取締役、社長、会長とランクアップするらしいです。
最後どうなるかは分かりません。おトクな事があるかも不明です。
しかし、この名刺システムはすぐに出世する事もあって結構嬉しいものです。

先日、久々に会った友人と塚田農場に行った時に、友人も部長名刺を持っていました。
お遊びの名刺とは分かってはいるのですが、部長名刺を持っていると話題に上がりました。

これは「仲間の客にポイントカードが自慢できる優越感」が成功しているのではないでしょうか。

ちなみに、塚田農場は「有限のスペースである財布」ではなく、
「名刺入れ」にカードを入れさせる事に成功しているのが凄いです。

個人的にはポイントカードって好きなんですよね。庶民の密かな喜び的な感じがして。

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