「世界から見た日本」という番組は例えば、空港で居合わせた外国人に「何しに日本へやってきたの?」と訊ねるテレビ東京の「Youは何しに日本へ?」などがあります。
この「Youは何しに日本へ?」も4月からゴールデンに昇格なったので人気があるのでしょう。
この手の番組は個人的にも好きなのですが、最近この手の「世界から見た日本」という内容の番組が妙に増えてきている気がします。
前段にも書きましたが、先日は2局で「世界に住んでいる日本人」という番組を同日に放送していたのには驚きました。
もちろん海外の国・文化・歴史の番組は昔からあります。
老舗の「世界ふしぎ発見!」や、新しい所だと「世界の果てまでイッテQ!」などもそうですし、NHKのドキュメンタリーもそうですね。
異文化は人間の最大のコンテンツと思いますし興味はつきません。
ただ、最近は海外のことをレポートするというより、日本人・日本文化がどのように好意的に受け入れられているか、といった内容の番組が増えている気がするのです。
ブログでもそうです。
Youtubeのコメント欄や、海外掲示板の日本についてのトピックを翻訳した「海外の反応系ブログ」も人気です。
「海外の反応系ブログ」は元は誤訳御免Δさんが有名だったと思うのですが、最近はこのジャンルのブログも沢山出てきました。
「海外の反応系ブログ」は、僕も好きなのでよく見ています。「暇は無味無臭の劇薬」さんとか面白いです。
この手のジャンルは、翻訳する必要があるので誰でも出来るというジャンルではないのですが、いつの間にかライブドアブログにも「海外・翻訳ニュース」というカテゴリーページが出来ていました。
この「海外・翻訳ニュース」カテゴリの登録ブログ数を見ると現在は810ブログです。ライブドアブログだけで、この数なので中々の人気ジャンルになっています。
ただ最近、気になるのが「日本の○○が凄い!」「世界が日本の○○に羨望!」と必要以上に賞讃する書き方のブログも増えてきた気がします。
ブログは、どのようなタイトルを付けるかが重要なのでキャッチーにしているのでしょうけど、賞讃がすぎる編集が、時折気持ち悪く思います。
「海外のことを伝える」という内容から「日本人がどのように見られているか」といった内容にシフトしているとすれば、その方が現在の日本人に受け入れやすいという事なんでしょう。
でもそれは、現在の日本人は日本に自信がないという事の裏返しではないのでしょうか。
要は「世界から日本はどう見られたいか」という事なんでしょうから。
好きな系統のコンテンツが増えるのは嬉しいはずなのですが、何だか日本の衰退が見え隠れしているような気がして少し悲しくなる最近でした。気のせいならいいんですけどね。
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