野良猫が増えると、糞尿や騒音などのトラブルとして問題になります。
かといって、その対応として年間20万匹以上の野良猫が殺処分されているという現実もあります。
それに対して、野良猫の頭数を制限するために避妊・去勢手術させるTNR運動というものがあります。
TNR運動とはTrap Neuter Returnの頭文字を取ったものです。
Trap:トラップ(野良猫を捕獲)
Neuter :ニューター(不妊手術)
Return:リターン (元の場所へ戻す)
単語の順番通りなのですが、まず野良猫を捕獲機を使って捕まえます。
その後、不妊手術を行い、元の場所に戻してあげます。
元の場所に戻す時に、避妊・去勢手術を受けた猫は目印として耳をカットします。
不妊手術は一度行えばよいので、耳をカットすることによって他の人に知らせるのですね。
TNR運動は世界共通のものなので、世界中に耳がカットされた野良猫いるのです。
また、オスとメスでどちらの耳をカットするか分けるそうです。
右耳は「去勢手術済みのオス猫」、
左耳は「避妊手術済みのメス猫」という印になっています。
というわけで、耳が欠けた野良猫がいたらそれは虐待ではなく、
避妊・去勢手術をした目印なのです。
野良猫の避妊・去勢手術を行う人がいるという事は、それ以外にも餌をあげたりと保護活動をする人がいるということです。
猫に餌をあげる行為は賛否両論あると思うのですが、人が餌をやって掃除をすることで、ゴミをあさって近隣を汚されることも無くなるという側面もあります。
少なくともTNR運動は、人間と野良猫との共生の道の一つだと思います。
昔、妻の実家では拾った猫を避妊手術に連れて行ったら、既に避妊手術後だったという事があったそうです。。。
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